がん検診の重要性 – 愛犬の健康を守るために
犬も人と同じように、がんは命に関わる深刻な病気です。がんは症状が現れる前に見つけることが、治療の成功率を大きく左右します。
Nu.Q® Vet Cancer Testは、健康に見えるワンちゃんの体内にがんの兆候がないかを血液でスクリーニングする検査です。
早期発見・早期治療のチャンスを高めるために、定期的な健康診断の一環としての受診をおすすめしています。
Nu.Q® Vet Cancer Testとは?
- 血液中の「ヌクレオソーム」と呼ばれる物質の濃度を測定することで、現在体内にがんが存在するリスクを評価します
- 全身性のがん(リンパ腫・血管肉腫など)のおよそ76%を検出できるとされており、犬に多い代表的ながんに対応しています
- 7歳以上のシニア犬だけでなく、がんリスクが高い犬種の若齢犬にも推奨されます(例:ゴールデン・ラブラドールレトリーバー、バーニーズ、コーギーなど)
注意事項と検査前のご案内
解釈について
- 本検査は全てのがんで常に陽性となるものではありません
- 腫瘍以外の炎症性疾患(敗血症、外傷、免疫疾患など)により数値が高くなることがあります
- 結果の解釈は、血液検査や画像検査など他の所見と併せて総合的に判断します
- 視診や触診ですでに腫瘍が疑われる場合は、細胞診や組織検査を優先することをおすすめします
検査を避けるべきタイミング
- ステロイド製剤を投与中のワンちゃんは、検査結果が低く出る可能性があるため、10〜14日の休薬期間を設けることが推奨されています
検査を受ける際のお願い
- 検査当日は最低4時間以上の絶食をお願いいたします
- 採血は月曜〜木曜の午前中に限らせていただきます(検体輸送の都合上)
検査をご希望の方へ
がん検診のご希望やご相談がありましたら、お気軽に獣医師または受付スタッフまでお声かけください。
愛犬の健康を守る第一歩として、定期的なスクリーニングをご検討ください。